愛器 ヤマハGC-60 製作者・伊藤さんのサインがある。

くつろいでギターを手に取り、初めに弾くことが多いのが次の曲。1  「ノクターン」易しい曲だが、気を抜くと左の3の指(薬指)の抑えが疎かになり、ビリリと響いてしまうことがある。高音のメロディとそれを支える低音のバランスが好きだ。人間関係のよい職場のようなものである。

年数だけは長く続けてきたギター、このHPを始めて写真だけでなく動画や音源も載せることができると聞いて、クラシックギターのコーナーを設けてみようと思い立った。しかし、これまで練習用に録音することもあったが、せっかくうまく弾けたと思っても再生すると外のカラスの鳴き声が入っていたり、自分の息遣いが雑音となっていたり、なかなか満足のいく成果があがっていないのが実情だ。専門的な録音機材はなく、ソニーのICレコーダー(ICDーSX88)だけである。(なお、2017/10月に電源が入らなくなり、少しバージョンアップしてICD-SX2000を購入した。)パソコンにも音楽編集ソフトはなかったが、この夏、友人に提供してもらった。ところが、このソフトがプロ用のため、使いこなせないでいる。やっと音を大きくすることと、初めや終わりの雑音など不要な部分の消去だけ覚えたところである。何といっても演奏の腕が基本であるが、そこは素人なので、ご容赦願いたい。以下、気に入った曲を追加しながらどのくらいかかるかわからないが、何年ぶりかで再録音に挑戦していこうと思う。

これも追加だが、2017/10月、苦労の末に「コユンババ」の弾き方を発見し、この曲に熱中した。と言うのも、この曲は6本ある弦のうち5本の音を変えるという特殊調弦で、楽譜が上下2段になっていた。上は作曲家ドメニコーニの原本みたいなもので、下は実際に弾くためとあった。ところが、音程などが複雑で、しばらくの間はどう弾くのか皆目分からずにいたのだ。おまけに楽譜にある言葉がイタリア語ときている。しばらく奮闘して弾き方を見つけたときは、思わず万歳であった。今までに聞いたことがないような雰囲気のすばらしい曲なので、できればpart1から順次、録音していきたい。

1  「ノクターン」 ヘンツェ作曲

2      「ロマンス」 メルツ作曲

3     「緑の木陰にて」 ヘンツェ作曲

(新しいレコーダーで2017/10/20に録音。ハイレゾwavをmp3に変えてファイルサイズを縮小しないと入らなかった。)

4  「フェステ・ラリアーニ」 モッツァーニ作曲

5  「アレグロ・スケルッツァンド」 パガニーニ作曲

6  「マリア・ルイサ」 サグレラス作曲

7  「月光 エチュードOP.35-22」 F.ソル作曲

8  「悲しみの礼拝堂」 V.ゴメス作曲

9   「鐘の音」  ベルナンブーコ作曲

10   「聖母の御子」 カタロニア民謡

11  「アメリアの遺言」 カタロニア民謡

12  「グリーンスリーブス」 スコットランド民謡

13 「雨だれ」  リンゼイ作曲

14  「フリア・フロリダ」 バリオス作曲

15    「ワルツ第3番」 バリオス作曲

16    「前奏曲第1番」 ヴィラローボス作曲

17    「エレジー」 メルツ作曲

18   「アリアと変奏」 フレスコバルディ作曲

19   「アラビア風綺想曲」 タレガ作曲

20   「アランブラの思い出」  タレガ作曲

21   「メヌエット」  ラモー作曲

22   「禁じられた遊び」   スペイン民謡

23 「コユンババ」 part 1~4 C.ドメニコーニ作曲

part1  2017/11月末に録音。(mp3に変換)

part2  同上

part3   時間がかかってしまったが、2018/4/25録音

part4  これは完成には程遠いが、練習過程の記録としてpart3と同じ日に録音

23 「コンポステラの歌」  スペイン カタロニア民謡

23~24は2019/1/14 録音。25も1月中に追加録音。

24 「小さなロマンス」  ルイーゼ・ワルカー作曲

25 「わが道」  サビオ作曲

26 「鳥の歌」  スペイン カタロニア民謡

カタロニア生まれの世界的なチェロ奏者パブロ・カザルスが国連総会で演奏し、有名になっという曲。楽譜を手にしたので、2019・2・5に録音。

2017・12・10    憧れのホセ・ラミレス

平成29年も終わりに近い12月10日、毎週遊びに行っている十文字町「ねま~れ」で、ホセ・ラミレスを弾かせてもらった。投稿ページの「クラシックギターの楽しみ」に書いた先輩O氏が、2台も持って現れたのである。どちらも中古だが、古い方でもホセ・ラミレスⅡ世の作らしく100万円以上、もう一台の方はⅢ世以降の作で、製作年不明だが数百万はするというものだった。比較的新しい方を弾かせてもらったら、高音の響きが抜群で、すうっと遠くまで達するような澄んだ音色であった。私のヤマハもよく出る方だが、さらに上には上があるものだと感心してしまった。思わず「Oさん、これ下さい。」と言ってしまった。マイクなしでコンサート会場で通用する名器とはこうした楽器をいうのであろう、貴重な体験をさせてもらって久々に興奮してしまった。

2018・7・16    南の島の子守歌

長年に渡り一人で温めてきた「六つの子守歌」を合奏できることになった。というよりもできるようにした。これは私が所有するクラックギターの合奏曲集に載っていて、何十年も前から合奏してみたいと念願していながら、クラシックギターを楽しむ人間が近くにいなかったために、所謂お蔵入り状態だったのだ。ロシア民謡のオリエンタル・ダンスとともに4重奏の楽譜として先の曲集にあり、時々一人で弾いていた曲である。オリエンタル・ダンスは十文字に遊びに行くようになってまもなく、3重奏に編曲して何度か練習したことがあった。ところが、3人目の方が来られなくなって自然に立ち消えとなっている。そこで、子守歌の方はなんとか実施できないかとギター教室主宰のT氏に働きかけていたのだ。彼は、九州出身ということもあり、「なかなかいい曲だ。」と言ってくれ、私の意欲に再び火が付いた。というのもこの子守歌は南の国の子守歌を集めたもので、最後は九州熊本の「五木の子守歌」で終わっている。私はこれは好機とばかりに4重奏の楽譜を2重奏に変えて(著作権はあろうが個人の楽しみの範囲なので多少の編曲は許してもらった)コピーを取ってT氏に渡した。何より、今までの楽譜よりは数段に見やすく、やる気になってくれると思ったからだ。案の定、彼は気に入ってくれた。6曲の構成は以下の通りである。

① 沖永良部島の子守歌  ② 徳之島の子守歌  ③ 笠利の子守歌(奄美大島)   ④ 屋久島の子守歌  ⑤ 鹿児島の子守歌  ⑥ 五木の子守歌

①から④はすべて鹿児島県の島のようだ。いちばん沖縄に近い①から順に北上し、鹿児島、熊本へと続く子守歌メドレーである。どれも南の国の風情にあふれた佳曲であり、なんとか完成させてどこかで披露してみたいものだ。9月2日(日)に毎週のようにお邪魔している十文字の「ね・ま~れ」でささやかなコンサートがあるので、その場でもできたらいいなと考えている。

2018・9・3   ミニコンサート

上述の9月2日(日)、コミュニティセンター「ね・ま~れ」でミニコンサートがあった。今回はⅢ部構成で、Ⅰ部がキーボード演奏と民謡、Ⅲ部が管楽器のアンサンブル、そして、間のⅡ部が我らがギター演奏であった。初めにO氏のフラメンコと演歌をやり、次にギター教室主宰のT氏と私が二重奏を弾いた。観客のほとんどである年配の方々なら誰もが知っている曲ということで「水色のワルツ」(高木東六:作曲)、そして、クラシックの名曲「月光」(F.ソル)である。途中、少し合わないところもあったが、まあまあの出来栄えであった。予定していた私の独奏曲は6弦のうち5弦を上げたり下げたりする変則の調弦であるため、私は急いで2階会場から階下へ移動して調弦をした。その間、T氏が独奏を披露してくれた。

さて、いよいよ「コユンババ」の独奏である。この曲はイタリアのカルロ・ドメニコーニが1985年に作曲したものだ。題名の意味は「のどかな村の名」あるいは「羊飼いの隠者の名」というのだそうだ。part1~4あって、すべて演奏すると20分近くかかってしまうため、part3までにして何か所かの繰り返しを省いて演奏した。それでも十数分は要したことだろう。途中早く弾かないといけないPart2のところで緊張のため指が思うように動かなくなってしまった。それでもなんとか最後まで弾き終えたのだが、60点くらいの出来栄えであった。毎日楽しく弾いているのに、人前に出ると固くなってしまう…難しいものだとつくづく感じている。要は修行が足りないのであろう。プロでさえ一日6時間も練習すると聞いたが、アマチュアの自分などは趣味に甘んじているのだから場数をこなすしかないのであろう。

ところで、毎週のように遊びに行っている「ね・ま~れ」が、今年度限りで閉鎖されるそうである。建物が老朽化しているのも理由の一つらしいが、いかにも残念である。人が集まりやすく、しかも無料で使える所は他にもあるのだろうか。我々年配者のギター同好会はどうなるのだろうか。やっと見つけたクラシックギターの会なのに…。

2018・12・8  マンドリン&ギターデュオコンサート 響きⅪスペシャル

横手市にある「かまくら館」という小さなホールで演奏会が行われた。今年はプロのギタリストが来るというので、前売り券(3000円)を購入して出かけた。前夜から降り出した雪が冬の到来を告げ、市役所の駐車場は満車であったが、すぐ隣の銀行に誘導されて事なきを得た。会場について一番前の席に陣取って、開演を待った。出演者は次の通りである。

ゲスト:キム・ヨンテ(ギター)   柴田周子(ギター)・荻田ヒサ子(マンドリン) この二人は何度も聞いている。キム・ヨンテの演奏は、さすがであった。私も弾いているバリオス・マンゴレの曲も演奏してくれた。「最後のトレモロ」は普通の速さで、抑揚がすばらしかった。驚いたのは「ワルツ第3番」「ワルツ第4番」の2曲である。ずいぶん速くて、曲の解釈が違うし、当然テクニックもはるかに上をいくものであった。模範演奏としてプロが演奏したCDを聞いて、ゆっくり弾いていたが、解釈のしようでこうも違うのかと改めて思い知った。カラヤンとカール・ベームといった世界的な指揮者たちも、同じ曲を振っても速さなどまるで異なることを思い起こせば、当然のことであろう。いずれ真似はできないせよ、たいへん参考になる演奏であった。

2019・11・28 思い出すこと…あんな演奏をしないと

この頃ギターを弾いていて思い出すことがある。かなり前のこと(2012年7月26日)になるが、秋田市のアトリオン音楽ホールでクラシックギターの演奏会があった。入場料が2000円という格安だったこと、会場が4階の小さなホールで、練習会場として使われているような所だったことなどが記憶に残っている。演奏者は「ホルヘ・ルイス・サモラ」という名の南米のギタリストであった。キューバ出身でコスタリカの国籍を取得してコスタリカ大学の教授でもあるという。狭い会場だったのでみんながS席、それこそ目の前で鑑賞できた。選曲も技術も何もかもすばらしい出来栄えであった。途中自分が練習している曲が出てきたので食い入るようにして聞いていた。その曲とは、「最後のトレモロ」「森に夢見る」(共にバリオス作曲)である。難曲なのに、実に緻密で叙情的な演奏であった。

なぜ今になって思い出すかというと、あんなにすばらしい演奏家なのに狭い場所で、たったの2000円で、と不思議に思っていたからである。パリ国際ギターコンクールをはじめ、数々のコンクールで優勝した実力者である彼は、確かに日本では有名ではないかもしれないが、なんだか出稼ぎに来たみたいで、あまりの待遇に気の毒になったのである。ところが、すばらしい場面があった。演奏会の最後にアンコールがあり、「アランブラ宮殿の思い出」を弾いてくれた。5小節くらい聞いたところで、私の斜め後ろにいた中年の女性がいきなり立ち上がった。胸のあたりで両手を握りしめ、うれしさを体いっぱいに湛えている。私は会場や入場料のことなど、吹っ飛んでしまった。前の2曲を聞いたあたりから自分もその女性と同じような気持ちだったのだ。どこであろうと、どんな場だろうと「思わず立ち上がる人がいるような演奏」をしたいものだ。自宅で一人で練習しながら、あの光景を思い出しては現実の厳しさを感じている。今の状態だと「立ち上がる」どころか「欠伸をされる」始末なのだから…。まあ、これからもギターの世界を楽しんでいこうと思っている。