今年も庭に春が来た。4月になって雪が降るなど,冷えて荒れた日々が続いていたが,ようやく水仙の後に梅が咲き,ハクモクレンが風にそよぎ,かわいい桃色のツバキまで咲きだした。
こうしてはいられないと今朝,山へ行ってきた。これで三回目なのだが,コゴミしか採っていなかった。それもほんのわずか…。しかし、予想通りに今朝はそれこそ旬のコゴミと出始めのタラノメを採ってきた。そればかりではなく,副産物として珍しい鳥をみてきた。「チチッ,チチッ」と小さな高音で鳴くので,動きを止めていたら、20mくらい先の灌木に小さな緑色の羽が動いた。かなりきれいな緑色で,初めて目にする。もちろん名前など知らない。5~6羽の群れであった。この年になってまだまだ「初」に出会えるとは幸せ者だ。そういえば、ここは何年か前に美しい山鳥のオスに出会った場所である。今回も山菜採りなのでカメラは持参していなかった。撮影と採取は両立できないのが私の性分なのである。不器用と言えば不器用なのだ。でも、今朝はこの上もなく満足である。