北国にも待ちわびた春が来た。雪のない異様な冬に終わりを告げたが、肌寒い日が続く4月に良い知らせが届いた。
内履(ば)きを たはしで洗ひ 進級す
2月の中旬に投句した中から上の句が4月14日、よみうり文芸の俳句「秀逸」に輝き、一人で満足している。過去に数回入選はしたが、妻からは「一番上の秀逸でなけりゃ、たいしたことないよ。」と言われていたのだ。月に一度くらい応募すればよい方なので、入選そのものもほぼ諦めている状態であった。どうだと威張って見せたら、妻が言った。「次は全国版に載せないとなあ……。」 今のままで十分。身の丈を知って、気の向くままにのんびりゆったりと続けていこうと思っているところである。一緒に投句したのが次の2句であった。
無花果の凍(し)みた実たちを陽がくるむ 子らのバス朝靄に消え卒業す
おめでとうございます。
季節を感じるいい句ですね。子の成長、母の愛を感じます。(違っていたら申し訳ない)