令和7年5月24日、福井県の「ハーモニーホールふくい」で行われたコンサートに行ってきた。ある知人の誘いで行くことになったのだが、予想をはるかに超えた音色に心を洗われるような体験をすることが出来た。聞くところによると、現在14歳の少女が7歳のころから世界中のヴァイオリンコンクールに出場して、すべて優勝をし、世界一のベルリンフィル交響楽団と共に演奏をしたという天才なのである。なんでも今回のチケットはわずか10分で完売したそうだ。会場は大ホールで1456席もあるというのに……。
現在ヒマリちゃん(多くの人がそう呼んでいる)はアメリカのカーティス音楽院で学んでいるそうだが、おなじ音楽院で練習しているKarlisという青年ピアニストと共演する予定であったが、彼が体調不良のため来日できなくなったそうで、代わりに片田愛理という日本のピアニストが出演した。独奏・DUOとたっぷり聞かせてくれたが、たいへんすばらしい演奏であった。
プログラムは次の通りであった。
モーツァルト 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲 ハ長調K.265 <ピアノ>
ブラームス ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108<ピアノ・ヴァイオリン>
ショパン アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22 <ピアノ>
ヴィエニャフスキ 「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲Op.20 <ピアノ・ヴァイオリン>
個人的には2曲目のブラームスの第2楽章「アダージョ」が特に気に入った曲であった。




