20年以上も前になるが、フィルムカメラを愛用していた。春先になると山裾へ出かけてマンサクの花を撮っていた。道路の上の斜面に見つけたのである。青空を背景に可憐な黄色の花を夢中になって撮影したものだ。天気は良かったが、朝のうちなので枝には霧氷が付いていた。ところが、家の新築後、その写真はどこへやったのか、必死でさがせば見つかるのだろうが、今のところ見当たらない。2006年の秋にデジタルに変えたため、それ以降の写真はデータとしてきちんと管理している。いかんせん、フイルム時代のプリント写真はユニバーサルで撮ったのだが、スライドも現物もないのである。

そこで、記憶を頼りに出かけたのだが、いっこうにマンサクは見つからなかった。あるいは、3月上旬の今日は、開花には早かったのかもしれない。絶好の天気が続き温かい毎日なので、もう咲いているような気がしていたのだ。植物(花)はタイミングを逃すとまた一年待たなくてはならないので、なんとかして撮影しようと気をもんでいる次第だ。どなたか、場所も含めた開花情報をいただけないものだろうか。実は、山を持っているある人に情報取集したのだが、工事中で今は行けないとのことであった。さらに山の近くに住んでいる従兄などに聞いてみようかと思っている。

3/10 今日は朝から出羽丘陵の山の中へ入ってみた。あいにく気温が下がらず、固雪ではなかった。長靴が時々20cmくらいぬかってしまうところを数百メートル登って行ったが、マンサクは見つからなかった。帰ってきて下の「里のマンサク」をいつ撮影したか確認したら、2010/3/17であった。こういうところはデジカメならではの良さである。撮影日時はもとより、さまざまな撮影データが細かく記録されている。昔、フィルムを使用していた頃は、シャッタースピード・絞り数値・フィルム感度などを撮影する度に表にして記録していたことがある。実に面倒であった。今は自動ですべて保存してくれるのだ。便利なこと、この上ない。しかし、リバーサルフィルムは高価だったので、一枚一枚、慎重に撮っていた、あの感覚は失いたくないものだ。何事も一長一短なのかもしれない。

そんなことより、肝心のマンサクである。今が時期である。あと何回かは撮影に挑戦しようと思う。

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