秋の初めに顔を出し、厳しい冬を乗り越えて立ち続け、春を迎えるススキ。人もかくありたし…。

横手は2月中旬からぴたりと降雪が止み、一気に春へと走り出したようだ。毎日使っていた除雪機が、暇そうに作業小屋に鎮座している。冬の初めは、バッテリーが弱っていて始動するのに難儀していたのが、使っているうちに順調になっていたのだ。しかし、こうも降らない日が続くと、また、バッテリーのことが気になってくる。ジャガイモやネギなどを取りに行ったついでに、何回かエンジンをかけてみたのであった。

そんなわけで、アルペンスキーは 1月3日から雨や吹雪の日を除いて 毎週一回は行くようにしていたが、雪の状態は2月14日以降は良くない。日中の日差しで表面が解け、夜間に凍る。したがって、翌日の朝からガリガリの状態なのである。アルペンはもう一回も行けば終わりかなと思っている。

3月に入り、いよいよ好天の日が続いている。そこで、きょうはノルディックスキーを取り出し、川端の土手へ出かけてみた。毎年、3月に入ると「かた雪」(好天の午前中は表面が凍って固くなり、長靴でも楽に歩ける状態)になるので、このスキーを愛用している。「歩くスキー」と題したが、軽くパスカングをするとスーッと滑ってくれる。疲れたら段滑走したり、文字通り歩いたりして楽しんでいる。以前は「走るスキー」で5、6キロの距離でも何ともなかったが、今日はほんの2~3キロで程よい汗をかいた。川にはカモの群れがいて、驚いたように飛び立つ。また、雪に埋もれた水路の周辺には、動物の足跡がくっきりと付いている。タヌキであろう。数年前はこの水田地帯でも野ウサギの足跡を確認している。きょうは凍り付いたススキの写真を撮ってきた。もう何日かすると、ネコヤナギの芽が膨らみ、解け始めた土からはバッキャ(ふきのとう)が顔を出すのだ。それを数株採取して天ぷらやバッケ味噌にしてもらい、一杯やるのが楽しみである。

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