どこにも出しようがない、他の人にはどうでもいいようなことでも、数年前から気になって仕方がないことがある。そこで、ブログだから許されるのではないかと、爺さんの独り言を載せようかと思う。
運転手兼荷物持ちでスーパーマーケットに行く男性は多いようだ。中には食品の買い物が好きで積極的に行くという方もいるかもしれない。ところが、私には退屈極まりない仕事だ。車の中で音楽を聴いていることもあるが、春秋の一時期しか許されない。暑すぎたり寒すぎたりで、燃料の浪費につながるからである。短い時間ならエアコンをかけて、という手もあるが、家内はやたらと時間がかかる。したがって時には店内をぶらついて他の客の邪魔をしている自分に気づくのである。そんな時に見つけた表記が気になったので、話を聞いてもらいたい。
つもり花
県南のあるスーパーマーケット(大仙市店)に行ったら、「つもり花」と題して仏花を売っていた。どんな意味・由来があるのかと店員に尋ねたが、「束ねた花のことですよ。」と意味を説明してくれたが、なぜそういうのか、そもそも「つもり」とは何なのか、判然としなかった。同じスーパーの横手店でも見かけるようになり、いよいよ気になって調べたが、広辞苑や古語辞典などの辞書類には載っていなかった。
後日、山形県の酒田市など庄内地方では仏花のことを「つもり花」と呼ぶらしいことが分かった。とすると、県南のTスーパーは庄内地方出身者が経営しているのか、あるいは命名した方が庄内出身者か、いずれにしても秋田県では少しく迷惑な使い方ではなかろうか。
日配
これもスーパーマーケットの話で恐縮だが、鮮魚、野菜、惣菜などと売り場の上に大書してある中に、「日配」という表記があった。専門用語だろうと店員に尋ねたが、表情からして「忙しいのに迷惑な客だ。」と心の中でつぶやいていた。したがって、説明も一般人には甚だ分かりにくいものだった。何が置いてあるかというと、漬物・佃煮などの惣菜である。文字からして「毎日、配達されてくる食品」のことだろうと想像したが、急に鮮度や賞味期限が落ちるとも思われない食品が並んでいる。一週間に一度の配達で十分間に合いそうな食品だらけだ。だとすると「週配」でもいいではないか。まあ、そこは業界のことなので詮索はしないが、表記法が気に入らない。なぜここだけが品物の名前ではないのか。他はすべて食品名なのに極めてバランスが悪いではないか。私は腑に落ちず、一人不機嫌になってしまった。
後日、流通業界の用語らしいことは分かったが、どうもあの店の日本語感覚は納得できないままである。