新聞に載った我輩の名を見ていた人がいた。仕事上の大先輩である。電話がかかってきて、お世辞を言われた後、所属する会の広報に載せるからお盆のころまでに何句か作って送れと言う。ちょっとしたいたずら心もあって投稿したのに、まさかこんなことになるとは考えてもいない展開となった。オオヨシキリの写真撮影を成功させたいと思っていた頃だったので、俳句は少し忘れかけていたのだった。変に忙しくなったものだ。そこで、いつものように講談社の「日本大歳時記ー夏」を開いて自分のイメージに合う季語を眺め始めた。不思議なもので、季語を見ていると、有名な人たちの句もいいが、自分の体験などが甦ってくる。さて、本気になって作句せねばならなくなった。恥ずかしながら体験を元にしたいくつかの句を挙げてみる。

*ぜんまいを背負ひてけふの朝陽見る

*うぐいすの声を励みに山を行く

青梅の我を呼びしか紫蘇の風

ウグイス

四十雀白居易思わす巣立ちかな

*草刈りし帰路に韮の香強くせり

山に来て鶯の声で満ち足りぬ

*脇芽欠く指に残りしトマトの香

川烏瀬の上間近に母となる

*雀の子草地でよろけ我を見る

*梅雨晴れや子の乳鉢を母に使ふ

どうも「香」「風」などという語が好きなのか、頻繁に出ていることに気が付いた。以上の中から*印の6句を7月9日、読売新聞文芸欄に投稿した。さてさて、どうなることやら……。

One thought on “俳句 そのⅡ”

  1. 三重県の中西典久です。
    永らく御無沙汰してます。
    お元気そうで何よりです。
    最後にお会いしてから何年になりますかね。
    3年前の同窓会は急用で欠席しましたが、
    今回は是非とも出席したいと思っています。
    私は、卒業後、地元の銀行に就職、65歳で退職後は、4世代7人の大家族で のんびりと田舎暮らししてます。
    91歳の実母、私達夫婦、娘夫婦、男孫2人。
    同じ屋根の下で 食事も風呂も一緒の大家族は こちらの田舎でも我が家くらい。
    昭和時代のままです。
    若い頃から都会の人混みが好きなのに
    どういう訳か、生まれ育った家から離れられません。
    今日 私は片道2時間掛けて名古屋市まで、趣味の社交ダンス。毎週1回、娘と同じ年齢の女先生のレッスンです。
    また、暇に任せてメールします。
    同窓会でお会い出来れば嬉しいです。

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