鳥海の 山を見てをり 木守柿
季語を見てお分かりのように、秋も深まった11月3日に投稿した句が、12月15日の読売新聞に載った。今回は入選である。出してからひと月以上も経ってからの発表なので、いつものことながら忘れている。諦めている。でも、頭のどこかに「確かに、秋も出したよなあ。」という記憶が残っていた。
柿の枝に残した木守柿は、とっくにヒヨドリたちが片付けてくれ、今は雪に埋もれつつある。最近は感動する場面に出会わない、というよりも、感性が働かず、現実世界を泳いでいるだけなのだろう。月に3句(投句はハガキに3句の決まりである。)を生み出すのが精いっぱいなのだ。毎週のように掲載されている人たちは、毎日詠んでいるのであろう、たいしたものである。自分には真似できないことだと羨むしかない。