雨上がりのサギソウ
誰にいただいたのか失念…。斑入りの葉も美しいギボウシ。

横手に帰ってきた27歳の時、自然が持つ良さに気づいて山へ行くようになった。10年続いた都会での生活は、いやおうなしに私を自然に向かわせたのか。というより、帰ってきて初めの赴任地が山内村だったのが幸いしたようだ。早春のフクジュソウやカタクリの花に心を奪われ、自然に山野草に目が行くようになり、渓流の魚が気になり始めた。写真を熱心に撮るようになったのもその頃からであった。植物・魚だけでなく、山菜や鳥にも関心を寄せる。要するに自然の中にいて、その空気を吸い、そこにあるものたちが愛おしく感じられるようになったのである。山野草の栽培はそれからなので、40年近くになった。今だに続いているのがサギソウ・エビネ・トキソウ・コアニチドリ・ホトトギス・カンアオイ・ニオイハンゲ・ゲンジスミレ・ネジバナ・クロユリ・ショウジョウバカマ・カタクリ・フクジュソウ・ヒトリシズカなどだ。写真のサギソウは、例年よりも10日くらい遅かったが今年も咲いてくれた。栽培品種は花が大きく、見栄えがするものが多いけれども、我が家のは小さい。だが、野生に近いので気に入っている。

近年、ゴーヤを植えるようになり、毎年豊作である。真夏の暑さに強く、南国の植物らしく暑いほどに勢いを増している。たくさん実をつけるのだが、ごく小さい実に目が行った。かわいいというか、しっかりしているというか、一人前の風貌で今から苦そうである。そこが気に入ったので写真におさめた。マクロレンズでの接写だが、実物は2cmほどだ。年と共に、興味関心の対象が変化するものらしい。

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