10年前に職場でいただいた一鉢のデンドロビウムが4鉢に増え、今年も3月に花を咲かせた。色彩に乏しい北国の早春を明るくしてくれるうれしい花だった。そうこうしているうちに、梅が咲き、椿、ハクモクレンがみごとに花開き、ピンクの乙女椿が咲いた。鳥たちも活発で、シジュウカラは巣箱を新しく設置したが時期が遅かったのか、地上70㎝ほどの低い所にあるモミジの洞(うろ)を住処と定めていた。こんな具合に次々と我が家の庭にも春がやってきた。
今日4月20日、山ではコゴミくらいは出ているだろうかと出かけてみた。山は今年もウグイスの声とカタクリの花で迎えてくれた。かつて4月26日にタラノメを採った記憶があり、これが最速の記録であった。しかし、本日、その記録を更新する成果があった。タラノメだけでなくコシアブラやゼンマイも採れたのである。そもそもの目的であったコゴミはむしろ時期が遅いくらいであったが、日陰のところでは短くて太い、すばらしいコゴミをたくさん採ることができた。あまりにも多かったので、知人数人に春の香りを分けてやることができた。健康に感謝しながら今年もシーズンを楽しみたいと思う。