老いるということ
高い所が怖くなったということ
暗い所や狭い所が苦手になったということ
イボイボサンダルが痛くて履けなくなったということ
「生きるということ」の作詩者は誰だっけ、谷川俊太郎だよという妻の声
ああ、そうだったと言いながら
皿を一枚洗っただけなのに
あれ、誰だっけということ
こんなボケ老人のつぶやきをしていたある日、古い写真データを整理していて、退職前の京都旅の写真を見つけた。ああ、京都はいいなあと思い出して気がついたことがある。京都はあこがれの地で、仕事・私的な旅を含めて10数回訪ねている。実は大学4年生の時に一人で巡った場所が、40年近く経った現役最後の年の旅で再び訪れていたのだ。学生の時はお金もないので、大阪の先輩の家に泊めてもらい一週間ほどかけて回ったのであった。その一部が重なっていて、妙に懐かしかったのである。古いことをよく記憶しているのも老いた証拠かも知れない。
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