一鉢3本のうち1本が白
マクロレンズで撮ってみると、ラン科の植物らしさがうかがえる。

毎年、7月中頃になると好きな花「ネジバナ(別名モジズリ)」が咲く。20数年前、小さいけれどもかわいらしいその花に惹かれて、一株だけ鉢植えにして楽しんでいた。何年かして、ランニングの途中で珍しい白のネジバナを見つけて歓喜に浸った。(2008年6月27日)さっそく写真に撮り、採取して鉢植えにしていた。ところが、その花は翌年咲いただけでその後は普通のピンクの花を咲かせるのであった。その後、再び白花を発見した。しかも、同じ場所に3本も! それが次の写真である。

2010年7月18日撮影

普通の花は毎年かなり増えて、他の鉢や庭の芝生などに極普通に見られるまでになった。白いネジバナは以来、写真に記録したものをたまに見るだけで、意識の外にあった。

今夏、ぶどう棚の下に置いてある鉢植えの棚に、今年も元気いっぱいにネジバナが顔を出した。種が飛ぶのか、あちこちの鉢から伸びている。早いものは7月上旬には咲き始めた。その中に、何やら白いままの蕾が見えた。この花はピンクになる前の咲き始めは白っぽいものが多い。たぶんそれだろうと、あまり気にかけないでいた。今年の梅雨は雨が少なく、畑の野菜にも水やりが欠かせない始末で、鉢植えはもろにその影響を被る。5月の8日間の旅行でサツキなどの5鉢が枯れてしまっていた。そのため、毎朝のように水やりをしていた。自然、花が咲きそうなものへと目が行く。少しだけ気になっていた前述のネジバナは、なんと、生長しても白いままだったのである。それも二鉢に現れたのであった。これまで、野に咲いていたものでは2回(4本)見つけていた。これで都合3回(6本)を目にすることになったのである。実は、数日前に大勢で耕作放棄地の草刈り作業をしていたら、ネジバナが美しく咲いていて、休憩の時にこの花が話題に上り、私が白いネジバナの話をしたばかりであった。ともあれ、たいへん珍しく、その気になって探してもなかなか見つからない花に巡り合うことができたのである。

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