2022年4月22日、コロナ禍で発表の機会がなくなっていたところ、知人のセンター長(公民館)からの依頼でコンサートを開くことができた。十文字町で数人で行ったコンサート以来なので、3年ぶりくらいであろうか。「生涯学習の一環として講演と演奏をやってほしい。」ということであった。特に話すこともないので、演奏中心になるがよいかと言ったら、快く了承してもらった。かつての仲間に声をかけたが耳の病気で参加できないと断られ、自分一人だけでやることになった。そのため、30分くらいにさせてもらった。
一週間前の15日に下見を兼ねて訪問した。会場は元の小学校で、部屋はかつて職員室であったというところであった。、実際に音を出してみたら、普段家で弾いているのとは打って変わって、たいへん響きがよかった。少し上手になったような錯覚を覚えるほどであった。当日は、年配の方々を中心に20名余りが集まっていた。少し緊張しながらも次の10曲を演奏した。なお、プログラムには敢えて作曲者の国名と活躍した時代がわかるように生没年を入れた。クラシックギターの曲であることを強調したかったのである。演奏は少しミスもあったが、概ね満足がいくできであった。
1 ロマンス J・k メルツ (ハンガリー 1806~1856)
2 アレグレット・スケルツァンド N.パガニ-ニ (イタリア 1782~1840)
3 ノクタ-ン ヘンツェ (ドイツ 1872~1946)
4 雨だれ リンゼイ (アメリカ ~1943)
5 コンポステラの歌 スペイン カタロニア民謡
6 小さなロマンス ルイーゼ・ワルカー(オーストリア 1910~1998)
7 わが道 (ブラジル民謡) 編曲イサイアス・サビオ (ウルグアイ 1900~1977)
8 マリエ-タ F.タレガ (スペイン 1852~1909)
9 ラ・グリマ (涙) F.タレガ (スペイン 1852~1909)
10 禁じられた遊び スペイン民謡
最後に、「あちこちで演歌の要望が多いので1曲だけ練習してきました。前奏部分と伴奏を弾きますので、よかったら歌ってください。」と言って、「悲しい酒」(古賀 政男)を弾いた。残念ながら歌声にまでは至らなかったが、会場は何やら満足気であった。「クラシックギターの生演奏は聞く機会がなかったので、よかった。」という旨の感想を複数いただき、お世辞と分かっていながらも気をよくして帰路についたのであった。