いつもの年なら8月の第一週に咲きだす我が家のサギソウ、猛暑にもめげずに概ね順調に咲いてくれた。いろいろな他の花と同じで、一週間くらいで花期を終えてしまう。鉢植えの山野草はこの一週間のために一年間世話しているのだ。考えてみればなんと気の長い話であろう。

お盆が過ぎて、長逗留の孫たちも帰り、ようやく暑さも和らいで夜眠りやすくなってきた下旬、終わったはずのサギソウが二本花を咲かせた。人でも花でも晩成ということがあるのだろう。なんだかこの花には今までにない強い親しみの情がわいた。カメラを取り出して、ありったけ美しく撮ってやりたい気持ちになった。そばには、数年前に種を採取して植えたオミナエシが、ゆったりと風に揺れていた。年のせいか、なんということもない日常の些細なことが幸せな気分にしてくれることを、ひとり喜んでいる。

秋の七草のひとつだが、なかなか自然のものに出会えずにいたが、数年前、やっと雄物川の山中で発見した。翌年、他の地でも見つけ、種を採取して植えたのであった。
極小さな花が密集して咲いている。マクロレンズでないと撮影は難しい。絞り開放で撮ったので、ボケ味は出ているがピントが合う範囲(被写界深度)は限られてくる。

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